体積抵抗率とは?
体積抵抗率(ρv)は、オーム・センチメートル(Ω・cm)単位で測定され、単位立方体を横切る材料の電気抵抗を定量化します。材料の表面に沿った抵抗を測定する表面抵抗率とは異なります。
体積抵抗率が高ければ高いほど、材料は絶縁体として優れた機能を発揮します。セラミックの場合、この特性は漏電、部品の故障、信号の歪みを防ぐ上で極めて重要です。
なぜ体積抵抗率が重要なのか?
主要アドバンストセラミックスの体積抵抗率データ
セラミック素材 | 体積抵抗率 (Ω-cm) | 備考 |
---|---|---|
アルミナ(Al₂O₃) | ~10¹⁴ - 10¹⁶ | 安定したコストパフォーマンスの高い絶縁体 |
ジルコニア (ZrO₂) | ~10¹⁰ - 10¹² | アルミナより低く、高強度 |
ZTA20 | ~10¹¹ - 10¹³ | 強化アルミナ、良好な妥協点 |
窒化ケイ素 (Si₃N₄) | ~10¹² - 10¹⁴ | 強力な機械的強度と優れた絶縁性 |
窒化アルミニウム(AlN) | ~10¹³ - 10¹⁵ | 熱+電気使用に優れている |
炭化ケイ素(SiC) | ~10³ - 10⁶ | 半導体、限定絶縁 |
酸化ベリリウム (BeO) | ~10¹³ - 10¹⁴ | 高い断熱性 |
窒化ホウ素(BN) | ~10¹² - 10¹⁵ | 高温でも安定 |
MGC(マシナブル・グラス・セラミック) | ~10¹³ - 10¹⁴ | 機械加工可能で断熱性がある |
*データは参考値です。
可視化体積抵抗率の比較
*データは参考値です。