酸化ジルコニウム強化アルミナ(ZTA)

酸化ジルコニウム強化アルミナ(ZTA)は、アルミナとジルコニアからなる複合材料です。両材料の優れた特性を兼ね備えています。従来のアルミナと比較して、ZTAは優れた硬度と高い曲げ強度を持ち、密度も同等です。

ZTAのアドバンテージ

  • 鋼鉄よりも強い:ZTAは鋼鉄に匹敵する曲げ強度を持ち、従来の材料では脆い過酷な用途に適しています。
  • タフネスとは弾力性のことである。:他の脆性セラミックとは異なり、ZTAのジルコニア介在物は小さなバリアとして機能し、エネルギーを吸収・発散して致命的なクラックを防ぎます。
  • 極めて高い耐食性:ZTAは優れた耐薬品性と耐高温性を備えており、金属が降伏するような過酷な環境でも使用できる。
  • 良好な摩擦特性:低摩擦性と耐摩耗性により、ZTAはスムーズな操作と長寿命が要求される用途に最適です。

ZTAセラミックの特性

  • ZTAの含有量20% 酸化ジルコニウム
  • 密度4.0-4.38 (g/cm³)
  • ビッカース硬度(HV9.807N):16.0~17.0(GPa)
  • 曲げ強度(3点曲げ):700(MPa)
  • 熱伝導率 @ 20°C:17-30(W/mK)
  • 線熱膨張係数40~400℃:7.2~7.7×10^-6 /K
  • 最高使用温度1650(℃)